歯を失った場合の3つの治療法
虫歯や歯周病の悪化、スポーツ、不慮の事故などが原因で歯を失ってしまう場合があります。
歯を失ってしまった場合、下記3つの治療が考えられます。
①インプラント
②入れ歯
③ブリッジ
それぞれの患者様の状況に適したものを検討・選択していきます。
インプラント治療
歯を失った部分に新しく人工歯根(インプラント)を埋め込み、 その上に人工歯を取り付けて従来の機能を取り戻す方法です。天然歯と同じような審美性・機能性が蘇ることが最大の特長であり、入れ歯・ブリッジと比較しても、周囲の健康な歯に負担がかかりません。
しっかりと「噛める」「話せる」といった、機能の再現を目指します。
インプラントが骨に定着するまでに3カ月~6カ月程度の治癒期間を要し、治療中だけでなく治療後も定期検診や丁寧なメンテナンスが必要となります。
糖尿病の方・口腔内の衛生状態の悪い方・顎の骨が足りない方・喫煙している方は、事前に生活習慣の改善や治療が必要となるケースもあります。
インプラントのメリット
しっかりと強く噛めるようになる
左右でバランスよく噛めるようになる
食事が楽しめるようになる
取り外す面倒がない
見た目が自然・見映えがよい(審美性が高い)
インプラントのデメリット
手術が必要になる
治療が長期間になる場合がある
自由診療(保険適用外)のため費用が高額になる
アフターフォロー・メンテナンス
インプラント治療は治療後のメンテナンスが重要です。天然歯と同様にインプラントと歯ぐきの間には溝(ポケット)があるため、しっかりと磨けているか、炎症はないかなどの確認が必要です。インプラントは天然歯よりも歯周病になりやすく、進行が早いため、定期的に歯科医院でメンテナンスを行いましょう。
費用
385,000 ~ 600,000円(税込)
入れ歯治療
入れ歯は歯の欠損を補いつつ、いつでも取り外しできることが最大の特長です。時間が経過して口内の状態(歯や顎)が変化しても、調整が可能です。
入れ歯を大きく分類すると、「部分入れ歯」(自分の歯が1本でも残っている場合)と「総入れ歯」(自分の歯が1本も残っていない場合)の二つがありますが、素材によって、保険が適用できるものから自費で行うものまでさまざまな種類があります。
入れ歯のメリット
治療期間が比較的短期間で済む
健全な歯を削らずに補うことができる
取り外しができる
入れ歯のデメリット
毎日の手入れが必要
違和感や痛みを伴う場合がある
ブリッジ治療
歯を失った部分の両隣に生えている歯を“支柱歯”として、橋を架けるように人工歯を入れる治療法です。ブリッジは入れ歯と異なり、固定されることで天然歯と同様の感覚を取り戻せます。ただし、土台となる健康な支柱歯を削る必要があるため、骨の力が弱まり、全体的に歯の寿命を縮めることにも繋がります。
ブリッジ治療のメリット
固定されるため違和感が少ない
噛む力が改善する
治療期間が短い
ブリッジ治療のデメリット
両隣の健康な歯を削る場合がある
磨きづらい
場所によっては見た目が悪くなる場合がある