こんにちは。福岡市早良区・藤崎駅近くの藤崎かねこ歯科クリニック 院長 金子宗嗣です。

子供が寝ている間にギリギリと歯ぎしりをしていて驚いた、歯がすり減っていないか不安になった。そんな思いでこのページにたどり着いた方もいるかもしれません。

子供の歯ぎしりの多くは、成長過程で自然に見られる現象です。過度に心配する必要はありません。ただし、歯のすり減りや顎の痛み、歯並びの乱れが見られる場合は歯科医師への相談が必要です。

この記事では、が、子供の歯ぎしりの原因や年齢ごとの特徴と対応、歯並びや矯正との関係について、保護者の方に知っておいていただきたい情報をお伝えします。

文責

金子 宗嗣(かねこ むねつぐ)

経歴
2011年
九州大学歯学部 卒業
2012年
聖マリア病院歯科口腔外科にて歯科臨床研修修了
福岡県内の歯科医院にて勤務医、分院長として診療に従事
2022年
藤崎かねこ歯科クリニック開院

【そもそも子供の歯ぎしりとは】

歯ぎしりはブラキシズムとも呼ばれ、上下の歯を無意識にすり合わせたり、強く噛みしめたりする行為です。大人の場合はストレスが原因として注目されがちですが、子供の歯ぎしりは大人とはメカニズムが異なります。

タイプは大きく3つに分かれます。上下の歯をギリギリとすり合わせるグラインディングは、寝ている間に起こることが多く、保護者の方が気づきやすい歯ぎしりです。歯を強くグッと噛みしめるクレンチングは音が出にくいため気づかれにくいものの、顎に負担がかかります。上下の歯をカチカチと打ち鳴らすタッピングは比較的まれですが、乳幼児に見られることがあります。

【子供の歯ぎしりはなぜ起こるのか】

子供の歯ぎしりには、成長に伴う生理的な原因から注意が必要な原因まで、さまざまなものがあります。

もっとも多いのは、乳歯から永久歯への生え変わりに伴う噛み合わせの調整です。新しい歯が生えてくると、上下の歯がうまく噛み合わない状態が一時的に生じます。子供は無意識に歯をすり合わせることで、自分にとって楽な噛み位置を探しているのです。これは正常な発達過程のひとつで、生え変わりが落ち着くと自然に治まります。

成長期の子供の顎の骨は日々変化しています。顎が成長するにつれて歯の位置関係も変わるため、噛み合わせのバランスを取ろうとして歯ぎしりが起こることがあります。

入園・入学、引っ越し、きょうだいの誕生といった生活環境の変化がきっかけになることもあります。大人と同じように、子供もストレスを感じると無意識に歯を食いしばることがあるのです。

口呼吸が習慣化しているお子様は、口まわりの筋肉のバランスが崩れやすく、歯ぎしりが起こりやすい傾向があります。舌の位置が正しくない低位舌の場合も、噛み合わせに影響を与え、歯ぎしりにつながることがあります。

鼻づまりがあると口呼吸になりやすく、それが歯ぎしりの間接的な原因になるケースもあります。アレルギー性鼻炎やアデノイド肥大が関係していることもあるため、歯ぎしりと鼻の症状が同時に見られる場合は、耳鼻科との連携も視野に入れるとよいでしょう。

【年齢別に見る子供の歯ぎしりの特徴と対応】

お子様の年齢によって、歯ぎしりの意味合いや対応は変わります。

1〜2歳は乳歯が次々と生えてくる時期で、この頃の歯ぎしりは噛み合わせを確認している生理的な行為です。心配はほぼ不要で、歯が生え揃うにつれて自然に治まります。歯のすり減りが激しい場合だけ、歯科医師に相談してください。

3〜4歳は乳歯列が完成する時期です。噛み合わせの微調整として歯ぎしりが見られることがあり、保育園や幼稚園の集団生活が始まることで環境変化によるストレスが影響する場合もあります。日中の食いしばりが頻繁にある、顎を痛がるといった症状がなければ、経過観察で問題ありません。

5〜6歳は前歯から永久歯への生え変わりが始まり、噛み合わせが大きく変化する時期です。歯ぎしりがもっとも起こりやすい年齢のひとつで、多くは生理的なものです。歯ぎしりそのものよりも、永久歯の生え方や歯並びに注意を向けてください。永久歯が変な方向から生えてきた、スペースが足りなさそうだといった気づきがあれば、歯科医師への相談をおすすめします。

7〜10歳は乳歯と永久歯が混在する混合歯列期で、噛み合わせが安定しにくいため歯ぎしりが続くことがあります。この年齢まで続いている場合は、単なる生理現象ではなく、噛み合わせの問題や口腔習癖が関係している可能性もあります。一度、歯科医院で噛み合わせのチェックを受けてみてください。必要に応じてマウスピースや矯正治療の検討を始める時期でもあります。

11歳以上で永久歯列がほぼ完成しても歯ぎしりが続く場合は、噛み合わせの不調和やストレスが関係している可能性があります。歯がすり減っている、朝起きたときに顎が疲れているといった症状があれば、放置せず歯科医院を受診してください。

【子供の歯ぎしりと歯並び・矯正の関係】

歯ぎしりがあると矯正が必要かというご質問をよくいただきます。

歯ぎしり自体が直接歯並びを悪化させることは多くありませんが、関連している場合はあります。噛み合わせのズレが歯ぎしりを引き起こしているケースでは、原因となっている噛み合わせを矯正することで歯ぎしりの改善も期待できます。歯ぎしりによって乳歯が大きくすり減っていると、永久歯の萌出位置に影響することがあります。また、口呼吸などの悪癖が歯ぎしりと歯並びの両方に影響しているケースでは、根本にある口腔習癖を改善することが大切です。

当院では、歯ぎしりの背景にある口呼吸や舌の癖、飲み込み方の異常といった口腔習癖に注目し、予防矯正としてマイオブレースと口腔筋機能療法(MFT)を組み合わせた治療を行っています。歯並びが悪くなる根本的な原因を取り除くことで、歯ぎしりの改善だけでなく、将来の本格矯正の負担を軽くすることを目指しています。装置の使用は日中1〜2時間と就寝時のみで、お子様の生活への負担が少なく済みます。

【こんなときは歯科医院へ相談してください】

次のような様子が見られたら、早めに歯科医師に相談されることをおすすめします。

歯が目に見えてすり減っている、あるいは欠けている。子供が顎の痛みやだるさを訴える。朝起きたときに顎が疲れている様子がある。歯ぎしりの音が非常に大きく、頻度も高い。永久歯に生え変わっても歯ぎしりが治まらない。口呼吸が習慣になっている。歯並びや噛み合わせが気になる。指しゃぶりや爪噛みなどの癖が続いている。ひとつでも当てはまるものがあれば、受診の目安と考えてください。

【よくあるご質問】

Q. 子供が寝ている間の歯ぎしりがうるさいのですが、やめさせる方法はありますか?

無理にやめさせようとする必要はありません。睡眠中の歯ぎしりは無意識に行われるため、叱ったり注意したりしても効果はなく、かえってお子様のストレスになります。歯のすり減りや顎の痛みなどの実害がなければ、温かく見守ってあげてください。実害が見られる場合は、歯科医院で噛み合わせの評価やナイトガードの検討を行います。

Q. 歯ぎしり用のマウスピースは子供にも使えますか?

使用できますが、成長期のお子様は顎の発達を妨げないよう慎重な判断が必要です。大人のように長期間装着し続けることは推奨されません。歯科医師の診断のもと、必要性とタイミングを見極めることが大切です。

Q. 歯ぎしりは遺伝しますか?

遺伝的な要因が関与する可能性は指摘されていますが、決定的な原因とは考えられていません。ご家族に歯ぎしりの方がいても、お子様に必ず遺伝するわけではありません。

Q. 歯ぎしりと発達障害は関係がありますか?

発達特性のあるお子様に歯ぎしりが見られることはありますが、歯ぎしりがあるからといって発達障害を疑う必要はありません。歯ぎしりはお子様全般に広く見られる現象です。心配な点があれば、歯科医師やかかりつけの小児科医に相談してみてください。

【お子様の歯ぎしりが気になったら、藤崎かねこ歯科クリニックへ】

歯ぎしりをきっかけに、うちの子の歯並びや噛み合わせは大丈夫だろうかと心配になる保護者の方は少なくありません。藤崎かねこ歯科クリニックでは、お子様の歯ぎしりや歯並び、噛み合わせについて、お一人おひとりの状態に合わせた丁寧な診査と説明を行っています。

当院では、予防矯正としてマイオブレースやMFTに力を入れ、歯ぎしりの背景にある口腔習癖からの改善を目指しています。小児矯正は22万円〜と明確な料金体系を設けています。キッズスペースやおむつ交換台を完備しており、小さなお子様連れでも安心です。子育て経験のあるスタッフが多数在籍していますので、保護者の方の気持ちに寄り添った対応ができます。歯科治療に不安のあるお子様には笑気ガス麻酔にも対応しています。藤崎駅から徒歩2分、平日19時まで、土曜も17時まで診療しています。

歯ぎしりだけで歯医者に行ってもいいのかと迷われる方もいますが、もちろん大丈夫です。どんな小さな気がかりでも、まずはお気軽にお電話ください。

ご予約・お問い合わせ 092-834-2201
Web予約 藤崎かねこ歯科クリニック公式サイト(https://kaneko-dental.info/)
所在地 福岡県福岡市早良区百道1丁目5-5(地下鉄空港線 藤崎駅 3番出口 徒歩2分)

この記事は藤崎かねこ歯科クリニックが監修しています。記事の内容は情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を行うものではありません。お子様の歯ぎしりや歯並びについて気になることがありましたら、直接ご来院のうえご相談ください。

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